※当記事はプロモーションを含みます
ポイ活をする際のリスクの1つの怪しいポイントサイトの存在があります。
しかし、そういった詐欺まがいのサイトを見分けるコツはある程度確率されていますし、ネット上で評判を調べばすぐに悪い噂に辿り着くのできちんと警戒していれば実際に被害を受けることはほとんどないと思います。
一方で、優良なポイントサイトが悪辣なポイントサイトに変貌してしまうリスクについては、事前に対応できることがほとんどないため非常に厄介なパターンです。
当記事では優良なポイントサイトだったポイントサイト「PONEY(ポニー)」が、経営難(だと思われる)により悪質なポイントサイトに堕ちていった一連の流れを紹介したいと思います。
この記事の目次
PONEY(ポニー)とは?
PONEY(ポニー)は2006年から株式会社マーケットプレイスが運営しているポイントサイトです。
PONEY(ポニー)
※一応リンク(紹介URLではない)を掲載していますが登録&利用はオススメしません。
会員数はそれほど多くない(約50万人)のでメジャーなポイントサイトであるとは言えませんでしたが、高水準のサービス内容により競争が激しいポイントサイト業界において一定の立ち位置を確立していた優良サイトでした。
- 高還元率・高ポイント数の広告多数
- 月間ポイント獲得ランキングで1位になると獲得ポイントが2倍に
- 紹介経由で新規登録すると最大450円を貰える
- 3ティア制のダウン報酬
しかし、2018年に経営不振に陥ってサービス縮小や利用規約の変更などを実施した結果、一気に優良ポイントサイトの地位から転落してしまったという経緯があります。
また、その過程や対応が非常に悪かったこと・今も解決していない問題があること(後述)から、個人的には悪質・有害なポイントサイトであるとさえと思っています。
PONEY(ポニー)事件の流れ
当サイトでは、2018年春から絶賛継続中のPONEYの一連のトラブルを「PONEY(ポニー)事件」と呼ぶことにします。
概要は以下の通りです。
- リニューアルが完了し、ポイント交換制限が多少緩和。全ユーザーが交換可能になるものの、交換上限は500円/月。
- 利用規約が再びに変更されてポイント失効ルールは緩和されたが、6月の利用規約変更により失効した分については一切言及なし。
ただし、2018年12月31日以前に獲得したポイントについては交換制限(1,000円/月)が継続。
まともにポイント交換ができなくなった時点でポイントサイトとしては致命的ですが、更に利用規約のサイレント変更&ポイント失効のコンボが重なるという大惨事(後述)となりました。
PONEY(ポニー)事件のポイント
今回の「PONEY(ポニー)事件」で特に大きな問題となった点は以下の通りです。
ポイント交換不可 & 交換上限の設定
まず、2018/5/22に事前の告知なく突然ポイント交換停止となりました。
ポイント交換はポイントサイトの基本中の基本のサービスであるにも関わらずいきなり停止となったため、ポイ活界隈に大きな衝撃が走りました。
JIPC加盟のポイントサイトだと交換停止等の重大な変更の際は最低でも1ヶ月前に告知を行うルールがあるのですが、PONEYはJIPC非加盟でした。
その後、2018/7/2にポイント交換が再開したは良いものの、まともにポイント交換をさせる気がないとしか思えない制限が課せられました。
- 1ヶ月の交換可能金額が : 全ユーザーを合わせて300万円分まで
- 1日の交換可能金額 : 全ユーザーをあわせて10万円分まで
- ユーザー1人の交換金額 : 3,000円分/月まで
- ユーザー1人の交換回数 : 1回/月まで
「1日」の切り替わりがAM10時だったこともあって、平日の日中に仕事や学校がある多くのユーザーにとっては実質的にポイント交換不可の状態が継続したままとなっていました。また、SNSや5chなどを見ると毎日AM10時に「ポイント交換レース」が開催されており、その結果(交換できた or できなかった)に多くのユーザーが一喜一憂している様子が伺えました。
仮に「ポイント交換レース」に勝利して無事にポイント交換ができたとしても、低すぎる交換金額や交換回数のせいで数万円単位でポイントを所持しているユーザーは大量のポイントを塩漬けにしたままポイント失効の恐怖(後述)に怯えなければならない状態でした。
その後、2018/12/10のリニューアルを機に交換制限が若干緩和されたものの、2019年になっても1人につき「月500円まで」という交換制限が残り続けました。
2019年7月になってようやく交換制限が撤廃されました。と思いきや、無制限に交換できるのは2019年1月以降に獲得したポイントのみであり、2019年以前(2018/12/31より前)に獲得したポイントの交換制限(1,000円/月)は2020年になっても未だに残り続けています。
つまり昔からPONEYを利用していたユーザーにとってはPONEY事件は現在進行系の事案なのです。
このような経緯を考えれば、PONEYは未だなおポイントサイトとしては全く機能していないと言っても過言ではありません。
利用規約変更 & ポイント失効
今回のPONEY事件で特に悪質だったのは、2018年6月中旬頃に実施された利用規約の変更です。
- 変更前 : 最後にポイントを獲得してから半年以内に何らかの方法でポイントを獲得しないとポイント失効
- 変更後 : 最後にポイントを獲得してから半年以内に広告を利用しないとポイント失効
変更後の「広告利用が失効回避の条件」という点は、若干厳しい内容ではありますがそれほどおかしいものではありません。現に「げん玉」も同様に広告利用がないと半年でポイント失効するルールですが、ユーザーにはしっかりと受け入れられています。
このときPONEYが最悪だったのは、以下のような姑息な手段をとったからです。
- 利用規約をこっそり変更し、お知らせ等にその旨を掲載しなかった
- 過去に遡って適用し、変更時点で半年以上広告の利用実績がないユーザーのポイントを失効させた
(一般的には規約変更後から日数カウントがスタートすると思います)
前者に関しては、利用規約には「ユーザーに同意なく変更する」旨が記載されているので告知は義務ではありません。しかし、極めて重要な変更なのでまともなサービスならユーザーに何らかの通達があって然るべきだと思います。
後者に関しては、擁護のしようがありません。ユーザーのポイントを強制的に失効させて運営会社の負担を軽減しようという魂胆が丸分かりだからです。
ポイント交換できないのに広告を利用する地獄
大量のポイントを抱えたユーザーにとってはポイント失効は一大事です。失効を回避するためには広告を利用してポイント交換期限を延ばす必要がありました。
しかし、ポイント交換制限のせいで今所持しているポイントの交換すらまともにできないのに新たに広告を利用しなければならないという状況は理不尽以外の何ものでもありません。
ユーザーはポイントを人質に取られて広告を利用しなければならない(しかもまともにポイント交換できない)一方で、PONEYの運営側はユーザーが広告を利用するおかげで広告費で潤うという正にポイントサイト業界の地獄といった状況でした。
2018/12/10のリニューアルに合わせて利用規約が再び変更され、広告利用せずともアンケート等でポイントを獲得すればポイントが失効しなくなるようなルールとなりました。
しかし、一度失ってしまったユーザーからの信頼は簡単には戻りません。
リニューアル実施も、利用規約サイレント変更についての言及なし
その後、利用規約のサイレント変更については2020年になっても未だに言及がありません。未だに放置のままですし、今後も何らかの対応が行われる可能性は低そうです。
一方で、株主の変更(2018/10/5)やリニューアル(2018/12/10)等の実施により、PONEYとしては心機一転出直ししているつもりのようです。お知らせにもそんな旨の記述が見られます。
12/10(月)【13:45 追記】PONEYリニューアルのお知らせより一部抜粋
ご利用のユーザー様にとって、より使いやすいポイントサイトとなるよう、さらに運営を進めて参ります。
いちユーザーとしては「寝言は寝て言え」という感想しかありません。
ユーザーからの信頼を取り戻したいなら、先にやるべきことがもっとあるはずです。それが済むまでは、PONEYがどんなに素晴らしい心構えを説いたところで全て美辞麗句にしか聞こえません。
当然、ポイントサイトとしては利用する価値がないと判断するしかありません。
PONEYの経営悪化の理由は?
一方的にPONEYの悪いところだけを語るのもフェアではないので、一応PONEYが経営難に陥った(と思われる)理由にも触れておきます。
公式に発表されているわけではないのであくまでも憶測ですが、友達紹介制度の不正利用が大きな原因になったのではないかなと推測されます。
以前のPONEYには、非常に魅力的な内容の友達紹介制度がありました。
- 1人を紹介すると150円を貰える
- 3ティア制のダウン報酬
- 友達からの還元 : 30%
- 友達の友達からの還元 : 20%
- 紹介経由で登録すると最大450円を貰える
特に、「友達」だけではなく「友達の友達」からもダウン報酬が発生する3ティア制度が非常に強力でした。しかし、あまりにもお得過ぎたせいで一部のポイ活界隈では家族の分と称したアカウントを量産して不正にダウン報酬を獲得する事例が後を絶たなかったようです。
【重要】お友達紹介制度の変更についてより一部抜粋
一人での複数アカウント作成による不正な『お友達』『お友達のお友達』アカウントが後を絶たないため、サービス健全化のために終了する運びとなりました。
2018年3月末には3ティア制度は廃止されて2ティア(ダウン報酬も10%にダウン)に大幅な下方修正となりましたが、時すでに遅しだったのでしょう。
経営難に陥った(と思われる)理由は他にもあるかもしれません。ただ、ユーザー側の不正利用がPONEY事件の一因となった可能性もあると思われます。
「2018年12月31日までに獲得したポイントの交換制限」と「利用規約のサイレント変更&ポイント失効」の問題を解決しない限り、PONEYが利用するに値しないポイントサイトであるという事実は絶対に払拭されません。
とはいえ、一部のユーザー側にも原因があった(かもしれない)という点は知っておいて欲しいと思います。
PONEYを擁護する意図ではなく「これはこれ、それはそれ」です。
まとめ
以上が2018年春から現在まで継続している「PONEY事件」の全てです。
明らかに詐欺サイトだと分かるポイントサイトなら警戒のしようもありますが、優良なポイントサイトがいきなり悪質なポイントサイトに化けてしまったので多くの人が被害を受ける結果となってしまいました。
運営会社の経営状況などはユーザーからは一切分からず事前に異変を察知することができないため、PONEY事件のような事例はポイントサイトを利用する上では大きなリスクの1つだと言えます。
ポイントサイト業界の競争が激しいこともあり、今後も同じようなことが起こり得ると肝に銘じた上でポイ活に臨む必要があると思います。こういったリスクを避けるためには以下のような対策が有効です。
- JIPCに加盟しているポイントサイトを利用する
(加盟サイトには「いつでもポイント交換を受け付ける」というルールが課せられるから) - 複数のポイントサイトを利用して、1つのサイトにポイントを貯め込まない
- こまめにポイント交換を行う
不安ならJIPC加盟のサイトを利用するだけでもリスクを大幅に低減することができると思います。JIPC加盟サイトはこちらの記事にて一覧表示していますので、是非参考にしてみて下さい。
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